FOLLOW US

UPDATE|2022/08/06

産後初のドラマ出演、夏菜が考えるジェンダーと多様性「考え方が凝り固まっていたと気づかされた」

夏菜 撮影/武田敏将



──難しい役柄だからこそ、やりがいも大きいのではないでしょうか。

夏菜 そうですね。自分の固定概念を壊して、広げていく作業はすごく面白い。いろんな性が許される多様性の世の中になっているけど、私は考え方が凝り固まっていたんだなと気づかされましたし、女っぽいってなんだろう、男っぽいってなんだろうってことも考えました。私は喋り方やしぐさが男っぽいとか少年っぽいとか言われることもあるんですけど、「中身はめちゃくちゃ女じゃん!」と自分を再発見するような感覚もありました。こうやって自分の枠を広げられる機会に恵まれると、俳優をやっていてよかったなと思います。役柄が難しければ難しいほど、それを感じるんですよね。難しいってことは自分とかけ離れているってことだから、そういうときのほうが得るものも大きいんです。

──ちょっと話は逸れますが、体型が以前と変わってなくて驚きました。

夏菜 自分で言うのもなんですけど、そうですね(笑)。妊娠中は10キロぐらい太ったんですけど、そこまで太った経験がなかったので結構ビビって。産後のことを考えて、妊娠中にバリバリ運動したんです。産んでからは全く運動してないんですけど、以前の体型に戻ることができて、上手く調整できました。

──今はプライベートでもオンオフを切り替えるのは難しいのではないでしょうか。

夏菜 今はずっとオンみたいな毎日ですが、赤ちゃんがぐっすり寝てくれて、夜泣きもしないタイプの子なので助かっています。でも連日ドラマの撮影が続いて、セリフを覚えられなくてパニックになることもあるので、上手なオンオフの使い分けは模索中ですね。

──今後も積極的にお仕事はされていくんですか?

夏菜 今回やってみて気づいたんですが、やっぱり家族の協力がないとできないんですよね。私自身はやっていきたい気持ちでいますけど、「お母さんは大丈夫かな? 旦那さんは大丈夫かな?」みたいな(笑)。そうやって家族の顔色を伺いつつも、やっていけたらいいなと思っています。


スタイリスト/ 星翔子
ヘアメイク/ 枝廣優綺
持道具/北川幸江

【あわせて読む】夏菜、出産後初のドラマは“異性化した夫”という難役「セリフは育児と同時進行」
AUTHOR

猪口 貴裕


RECOMMENDED おすすめの記事