──アナウンサーになるのもですが、気象キャスターになるのも遅咲きだったんですね。年齢関係なくやりたいと思って行動して、合格という結果を残すのもまたすごい。中川 ありがとうございます(笑)。ただ、ウェザーニュースでは『ドライビングウェザー』という番組を担当させてもらったものの、毎日やることが一緒なので、やっぱり自分の中でだんだんとマンネリ化してきちゃって……。もう少しレベルアップしたいなと考え始めた頃に、友人に誘われて今の芸能事務所に入ることになりました。
──そこで、グラビアに繋がってくるわけですね。中川 そう。急に事務所の方に「『FRIDAY』さんに挨拶に行くよ」と言われ、ついて行くと編集者の方に「アラフォーに見えない」と驚かれて。それで「グラビアやったらいいんじゃない?」と提案してくださったんですけど、当時もう42歳でしたし、それまで真面目一筋でやってきたので、本当に青天の霹靂でしたね。お断りしたんですけど、光栄なことに何度もオファーをくださったので、そこまで言ってくださるなら……と。グラビアはさすがにダメかなと思って主人にも相談したらOKだったので、挑戦しました。
──そして2014年、『FRIDAY』で「美魔女お天気お姉さん」としてグラビアが掲載されました。初撮影を振り返ってみていかがですか?中川 すごく緊張しましたね。あとは見せたくないところがいっぱいあったし、自分の体に自信があるわけじゃなかったので、水着を太めのものにしてもらったり、胸も小さいので寄せてもらったり。いろいろな制限もさせていただいたんですけど、スタッフのみなさんがとても優しくて助かりました。すごく可愛く撮っていただけてありがたいなと思いましたし、周囲にもすごく綺麗と言ってもらえました。
──その後、2015年1月には1stDVD『あした天気になあれ』をリリースします。DVDの撮影はスチールとは違いますし、カメラに向かって演技をする場面も入ってきますが、いかがでしたか?中川 ものすごく恥ずかしかったです。でも初DVDだったのもあって監督さんも優しかったので、無我夢中でやっていましたね。ただ、それまでアナウンサーとしてずっと動画の仕事をしてきたので、正直スチールよりもDVDの方が楽でした。スチールはポーズをずっと固定しなきゃいけなかったりとかがきつくて(笑)。
──グラビアを始めたことで、周囲からの反響はありましたか?中川 キャスター時代からのファンの方はみんな驚いていましたし、グラビアに挑戦したことで新しいファンもできました。ただ、両親はすごく堅い人なので、グラビアをしていることは言っていないんです(笑)。
──えっ!? さすがにバレそうですけど……。中川 基本的に芸能に興味がない人たちなので、今も全然バレてないです。ただ1回だけ、両親が読む新聞に、私のグラビアが掲載された雑誌の広告が載ったことがあって。実際はヌードになっていないのに、広告にはヌードと謳われていたので、すごく怒っていました。だから「ヌードじゃない。このくらいの露出は、神田うのさんだってやっているから」と言ってごまかしました(笑)。
──ごまかせたんですね(笑)。ほかに、グラビアをやったことで仕事への影響はありましたか?中川 キャスターの仕事に影響はなかったですけど、実年齢に見えなかったからか、美容関係のお仕事が増えたりとお仕事の幅は広がったと思います。
>>後編はこちら(取材・文/徳重龍徳)
▽中川祐子(なかがわ・ゆうこ)1972年1月9日生まれ、東京都出身。津田塾大学卒業後、商社を経てアナウンサー、気象予報士となる。一方でグラビアでも活躍し、その美貌から“奇跡のアラフィフ”として注目されている。
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