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UPDATE|2022/06/14

=LOVE齊藤なぎさが『明日カノ』で魅せた二面性、ホスト狂い女子を迫力あるドス声で好演

(C)「明日、私は誰かのカノジョ」製作委員会・MBS

=LOVEの齊藤なぎさが、ドラマ『明日、私は誰かのカノジョ』(MBS/TBS)に優愛役で出演している。オムニバス形式の本作第6話からの「ホスト編」では、ホストに狂うリアルな女子を演じ視聴者の注目を集めている。これまでの=LOVEでの可憐なイメージを打ち破るような、齊藤の好演のポイントはどこにあるのだろうか。

【写真】ドラマ『明日カノ』より、ホスト狂い女子を熱演する齊藤なぎさ【6点】

同名マンガを原作とした『明日、私は誰かのカノジョ』(通称・明日カノ)はレンタル彼女・パパ活・ホスト狂い…など、表裏を抱えて生きる、女性たちの生き様を生々しく描いている。

「ホスト編(原題はKnockin’on Heaven’s Door)」は箭内夢菜演じる萌と齊藤が演じる優愛を軸に、2人が通う歌舞伎町のホストや、前編までの登場人物も含めた萌の友人たちとの人間関係が描かれる。

齊藤は=LOVEの中でも『LARME』(徳間書店)でレギュラーモデルとして活躍していたりと、メイクの上手さやファッションセンスで女子力の高いメンバーの1人だ。ソロ曲『現役アイドルちゅ~』(2021)では甘いボーカルに載せて正統派のアイドルソングを歌いこなし、MVではツインテールにフリフリのドレスでストレートな可愛さを振りまいている。

そんな齊藤が演じる優愛は、濃い目のメイクでキャラクターものを愛用するいわゆる「地雷系女子」。歌舞伎町のホストのハルヒ(藤原樹)にハマり、デリヘル稼業でハルヒに貢いでいる。精神的にも不安定でハルヒの客に嫉妬した上、仕事終わりに自宅に顔を見せないハルヒを罵声でなじる。現役アイドルが演じるには際どい役柄である。

齊藤は優愛の二面性を丁寧に演じ分けている。初登場の6話ではキュートに笑顔を振りまき、地味な萌とは対照的な華やかさで視聴者を引き付ける。少女のようなキラキラした面を見せておきながら、ハルヒとの歪んだ関係が明かされるにつれ、抱える感情を露わにしていく。8話ではハルヒに依存しきった顔をみせたかと思うと、9話ではハルヒの被り(指名がかぶっている)の客を威圧するかのように目力で睨みつける。自分より被りの客を優先したハルヒに怒り心頭になり、ドスの利いた声で「マジあり得ない2人まとめて死んでほしい」「嘘ついてんじゃねえよ!何が君は白猫だよキモイんだけど」とまくし立てた。

彼女とハルヒの関係はホスト編のもう1人の主人公・萌とホストの楓(高野洸)との関係とは対照的で、それが各キャラクターをいっそう際立たせている。ギラついた売れっ子のハルヒと優しげな若手の楓、遊び馴れた優愛と世間ずれしていない萌。華やかな新宿の夜のドロドロとした裏の顔が優愛のルックスと内面の二面性に象徴されているかのようだ。


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