──それはすごい! 苦労せずに衣装は作れましたか?
鳴海 ミシンさえあれば見よう見まねで意外とできました(笑)。大変だったといえば、その当時は学校や会社に通いながら衣装を作っていたので、完成するのがほとんどイベント前日だったんです。完成したらそのまますぐ衣装を持ってイベントに向かうような生活を日々過ごしていました。
──職場ではコスプレ活動のことは公表していたんですか?
鳴海 完全に隠していましたね。でも「週末何してるの?」と聞かれるとごまかしづらくて……。当時は接客業をしていたんですが、コスプレ人口も少なかったせいか、何人かからは身バレはしていたと思います。知らんふりしていましたけど(笑)。
──そんな鳴海さんですが、2016年にクラウドファウンディングを行い、「Pharfaite」というブランドが本格的にスタートしました。
鳴海 クラウドファウンディングではこんなに応援してくれる方がいるんだって、すごく感動しました。最初に制作した衣装の「レースリミテーション」は、コアな部分には響くデザインかなと思っていたんですけど、実際に出してみたら予想以上に反響が大きくて嬉しかったです。
──目標金額が50万円でしたが、最終的に集まったのは360万円!
鳴海 びっくりしましたね。そんなに集まるとは全然思っていなかったので。