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UPDATE|2022/05/22

「これでプロレスを続ける理由ができた」デビュー1年、SKE48荒井優希が味わった悔しさと手応え

荒井優希(C)東京女子プロレス 



「1年前のことを考えたら、自分がこうやって後楽園ホールのリングで勝つことができるなんて信じられないですよね。ただ、先輩方と試合をするとまだまだだなって思います。みなさん、きっと先の先のことまで考えたり、裏の裏まで読んで試合をしていると思うんですけど、まだ自分にはそれができていない。本当に目の前で起きていることに反応することにめいっぱいで『あっ、危ない。逃げなきゃ!』とか『いまがチャンスだ、攻めよう!』とか。そんな感じだから、いつもリングに上がるとアッという間なんですよ。試合が終わって、15分もやっていた、と聞いてびっくりするぐらい。最近、技を読まれてかわされることが増えたので、私も裏の裏を読んだ試合をできるようにしないと。そこがこれからの課題ですね」

両国国技館で伊藤麻希に敗れたとき、彼女は「これでプロレスを続けていく理由ができた」と語った。2021年いっぱいで辞めるつもりでいたプロレスを自分の意志で続行し、さらにその先の可能性も示してくれたことになる。

「これはプロレスに限ったことではないんですけど、私、あんまり先のことを考えないっていうか、人生設計みたいなものはないんですよ(笑)。ただ、このままプロレスを辞めてしまったら、両国で伊藤さんに負けたところで辞めていても同じだったことになるじゃないですか? それは絶対に嫌なので、まだまだプロレスを続けていきます! 伊藤さんにも勝ちたいし、またアジャコングさんとも闘いたいので」

プロレスラーとして2年目に突入した荒井優希は、5月29日(日)に東京女子プロレスの東京・大手町三井ホール大会に参戦したあと、6月12日(日)にはさいたまスーパーアリーナ・メインホールで開催されるビッグマッチ『サイバーファイトフェスティバル2022』への出場も決まっている。現役アイドルにして、現役プロレスラーとして未開の道を往く荒井優希の闘いはプロレスファンならずとも一見の価値がある。
AUTHOR

小島 和宏


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