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UPDATE|2022/05/16

沖縄返還から50年、具志堅用高が振り返る沖縄の歴史「1,000円札の価値がわからなかった」

(C)AbemaTV,Inc.

毎週日曜正午より生放送しているABEMAの報道情報番組『ABEMA的ニュースショー』。5月15日(日)の放送では、具志堅用高がVTRで登場し、この日に沖縄が日本に復帰してから50周年を迎えたことにちなんで、「沖縄返還」について考えた。

【写真】「沖縄返還」から50周年、当時の様子を振り返った具志堅用高【4点】

沖縄が日本に復帰してから5月15日で50周年を迎えた。沖縄返還から4年後となる1976年にWBA世界ライトフライ級の世界チャンピオンとなった元プロボクサーの具志堅用高がVTR出演し、当時の様子を振り返った。具志堅は「本州で開催されるインターハイに行くため、当時の沖縄の通貨であった米国ドルを日本円に両替した。両替したら1,000円札があって、それがどういう価値があるのかわからなかった」と明かした。

また、沖縄出身者初のボクシング世界チャンピオンに輝き、沖縄で凱旋パレードを行った具志堅は、当時の心境を「まさか大勢の人が集まるような風景になるとは思っていなかった。想像がつかなかった」としみじみと語った。続けて、「パレードに詰めかけた人に『用高、ありがとう!』と言われた。普通は『おめでとう』って言われるから、その時は意味がわからなくて…」と語った具志堅は、その言葉の意味を「先輩たちは大変な苦労をした。私の1年先輩は本州に行くためにパスポートが必要だった。そして、沖縄出身者は本州でアパートを借りたりすることができなかったり、会社の同僚が『沖縄出身だから』と話しかけにくる人がいなかったと聞いている」と解説し、具志堅の功績によって苦心な時代を過ごした沖縄の人々に勇気を与えたことを話した。

このVTRを見た番組MCを務める千原ジュニアは「具志堅さんはいまだに破られていない13回の防衛を果たすなど、ボクシングのとんでもない記録を持っている人。よくバラエティ番組に出演されているので、“面白いおっちゃん”としてみんな扱うけど、俺みたいなボクシング好きからしたら“伝説の人”。俺、バラエティでは具志堅さんの良いところを一切引き出せない(笑)」と語った。

また、番組では、舞台「お笑い米軍基地」を主宰するお笑い芸人・小波津正光を紹介。米軍基地問題など“沖縄の問題”を笑いのネタにしている小波津は、2004年に米軍ヘリコプターの墜落事件に関するニュースの扱われ方に「なんだこりゃ?」と衝撃を受けたことをきっかけに、沖縄の問題を発信することを決意したと語った。また、小波津は「『お笑い米軍基地』はいつも満員で、チケットが売れるからいつまでも舞台を続けたい。だから、“芸人”としては、いつまでも米軍基地があればいいと思っている。一方で、“沖縄の人間”としては、早くこの舞台ができなくなればいいと思っている。相反する自分がいるが、これが沖縄の現実」と話した。

千原ジュニアは「自身の中にある矛盾した気持ちはよくわかる。芸人はみんなが幸せじゃないから成立する職業というか、みんなが幸せになったら1番最初になくなる職業ではないか?と思っている。しんどい思いや、つらい気持ちになっている人がどこかにいるからこそ、我々芸人は見てもらえて笑ってもらえるんだと思う」と、“芸人”という職業に対する自身の想いを語った。

お笑いジャーナリストのたかまつななは「お笑い米軍基地さんがすごく好きで、大学生の時に沖縄・嘉手納で開催された公演を観に行ったことがあるが、地元の観客と自分の笑う場所の違いにすごく衝撃を受けた。私は基地問題に関心がある方だと思っていたけど、地元の人が笑うところに『どうしてここで笑うんだろう?』と思った。そのくらい価値観の差があることが印象的だった」とコメントした。

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