──ラップ巻きの撮影は大変だったのでは?
花咲 大変でした! 一番時間がかかりましたね。普通の衣装と違ってラップは原型のないものなので、衣装さんとカメラマンさんが現場で試行錯誤しながら作ってくださって。ラップは重ねてしまうと白っぽくなって透明感がなくなっちゃうんです。なので、いかに重ねず薄い状態で巻けるかが勝負だったんですけど、薄いと破れやすいし、ちょっとした動きでズレてしまったりするので私としてもすごく頑張りました。……でもそんな状況をちょっと楽しんでいる自分もいました(笑)。
──そもそもラップを巻くというアイデアはどこから出てきたのでしょう?
花咲 衣装さんや編集部の方が会議をして生み出してくださいました。今回着た衣装のアイデアはほぼすべて提案していただいたもので、「こっちとこっち、どっちが似合うかな」とかなりの数の試着をしたうえで決まったのがこの19着です。
──ということは、企画段階ではもっとたくさんのアイデアがあったわけですね。
花咲 はい、たくさんありました! 使われなかった衣装もいっぱいありますし、可愛いけど前作と色がかぶるのであえて着なかった衣装もあります。衣装選びには前作との差も意識しましたね。