『元祖!大食い王決定戦』(テレビ東京)で2009年に初の優勝を果たし、フードファイターとして活躍しているアンジェラ佐藤。同番組の司会の中村ゆうじから歌手のアンジェラ・アキに風貌が似ていることから、アンジェラ佐藤と命名され、北海道の大食い女王として数々の戦いに挑んできた。なぜ33歳という遅咲きで『元祖!大食い王決定戦』に出演したのか、また過去の過酷な戦いについてたっぷりと話しを聞いた。そして、彼女の人生を大きく変えた“大食い”と“恋愛”の関係とは!?(前中後編の前編)
【写真】見ているだけで気持ちいい、アンジェラ佐藤の爆盛り大食い【4点】──アンジェラさんは、大食い選手としてはわりと遅咲きですよね。『元祖!大食い王決定戦』に初出演したのは33歳のときですから。アンジェラ そうですね。まさか自分がテレビに出る……それも「たくさん食べる人」という扱いで出ることになるとは想像もしていませんでした(笑)。
──もともと量は食べるほうではなかったんですか?アンジェラ いや、小さい頃から食べるほうではありました。私の親が戦後の物資がない時代に育ったものですから、自分の子供に対しても「いいから、とにかく食べなさい!」という育て方をしたんですね。どんなに貧乏でも、ごはんだけは不自由なく食べさせるという教育方針。食事を残すと怒られるから、頑張って食べるようにしていましたし。
そうしたら、そのうち学校とかで「やけに食べるね」とか言われるようになったんですよ。大学とか社会人になると、飲み会の場で「大食い番組に出られるんじゃないの?」とか冷やかされたりとか。けどまぁ真に受けませんでしたけどね。あくまでも「近所のよく食べる子」レベルだと思っていたので。
──学生時代はスキーに没頭していたのだとか。アンジェラ レーシングチームに所属していたので、練習は結構ハードにやっていました。夏はトレーニングできないのですが、冬休みともなると家にいることもなく雪山でずっと過ごしているような感じで。合宿もあるから、そこで規律とか集団生活も学びましたしね。その後の大食いに繋がる話なんですけど、大きかったのは体育会系特有の「絶対、負けない!」という闘争心が身についたこと。「もうダメかも……」と感じたとき、最後に踏ん張れるかどうかって人間にとってすごく大事な要素だと思うんです。