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UPDATE|2022/03/23

「48グループの遺伝子を継いで」SKE48荒井優希がプロレスラーとして完成する日

SKE48荒井優希(C)東京女子プロレス



そんな彼女のコメントの中に「これでもっともっと(プロレスを)続けていく理由ができました」という文言があった。プロレスラーとして、まだまだ闘っていきたい、という意志表明。アイドルとの両立という苦しみを知り、3月9日にリリースされたSKE48の新曲『心にFlower』では選抜落ちの憂き目に遭う、という屈辱まで味わってしまったばかりだが、それでもプロレスを続けていくと誓ったのだ。ベルトを巻いてハッピーエンド、とならなくて、逆によかったのかもしれない。

正直な話、荒井優希がプロレスラーとして完成するのは、コロナ禍が去り、観客が声を出して応援することが解禁されてから、だと思っている。ファンの声援に後押しされてアイドル人生の荒波を乗り越えてきた荒井だが、コロナ禍の真っ只中でプロレスデビューしたので、まだリング上で声援を浴びたことは一度もないのだ。

ちなみにこの日は東京女子プロレス初の両国国技館大会ということで、OGもたくさん来場し、こんなに大きな会場まで到達したことに涙するシーンが随所で観られたが、荒井優希がSKE48の一員として、はじめてパフォーマンスを披露したのはナゴヤドームのステージ。大きな会場にも、大観衆にも慣れっこなのである。

もし、試合で劣勢に追い込まれたとき、大観衆から『アライ』コールが湧き起こったら……そんな日がやってくる日まで、プロレスラー・荒井優希の物語を追い続ける価値はある。
AUTHOR

小島 和宏


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