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UPDATE|2022/03/21

強烈なインパクトで各誌グラビアを席巻、NMB48本郷柚巴「一度は埋もれかけた6年、苦労人の素顔」

NMB48 本郷柚巴


 去年の春、ようやくチャンスが回ってきた。アイドルになって6年近くが経っていた。

本郷「マネージャーさんから言われたんです。『もしグラビアやってほしいって言われたら、どうする?』って。私は『お願いします』と答えました」

 グラビアは本郷にとって最後の手段だったのかもしれない。これで火が点かなかったら、マイクを置いていたはずだ。

 ところが、『BUBKA』(白夜書房)に掲載された初のグラビアは絶大なインパクトを残した。まだこんな子がいたのか。NMB48のファンは言うまでもなく、その外側に届くだけの飛距離があった。

 初打席はアイドル誌だったが、週刊マンガ誌も黙ってはいなかった。『ヤングマガジン』(講談社)『ヤングチャンピオン』(秋田書店)『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)と、表紙を何度も飾るようになった。引く手あまたとはこのことだ。逆転満塁ホームランである。

本郷「ツイッターのフォロワーが一気に増えました。グラビアを始める前は2.5万人くらいだったけど、その年の終わりには7万人ちょっと。今では9万人以上にまで伸びました。大阪の街を歩いていると、声をかけられることが増えました」

 こうして、アイドル人生で一度も手にできなかった自信を得た。昨年末、聞いたインタビューではこんなことを話してくれた。

本郷「自信は人を変えるって言うじゃないですか。まさにその通りだなと思って。『2022年は私の年にしたいです』って言えるようになりました。同期のメンバーからも、『最近、笑顔が増えたな。楽しそうやな』って言われています」

 中身は普通の子である。音楽の趣味はあいみょんから昭和歌謡まで。

本郷「『壊れかけのRadio』が大好きです。(渋谷)凪咲さんみたいに詳しくないけど、昔の曲はお母さんが教えてくれます」

 暇な時間にはキッチンに立つ。

本郷「最近はなかなか作る時間はないけど、この間はトマトのパスタを作りました」

 実家で飼っている猫が忙しさを癒してくれる。

本郷「2匹飼っているんですけど、暇さえあれば遊んでいます。無理やり捕まえて、だっこするんです。めちゃくちゃ嫌がって、噛まれるんですけど(笑)」

 今後の目標を問うと、答えは決まっている。
本郷「グループの顔になること。もうひとつは十代のうちに写真集を出すこと! そうすれば、もっともっと外のファンの方を引っ張ってこられると思うので。とにかくNMB48のファンを増やしたいんです!」

 あの時、辞めなくてよかった。心のどこかでそう思いながら、本郷柚巴は大阪と東京の往復を続ける。

【あわせて読む】奇跡のスタイル・NMB48本郷柚巴が語るグラビア「自分がすることはないだろうと思っていた」
AUTHOR

犬飼 華


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