――今回、台本を読んで率直な感想は?
生田 最初は本当によくわからなくて、現場行ってもよくわからなくて。でも出来上がりを見て、驚きました。ああ、こういう世界が松尾さんには見えていたんだ!と。私も自分の作品を見てこんなに笑うことになるとは思わなかったです。
――どのような準備をされましたか?
生田 ひとつ意識したのは、それぞれのコントのシチュエーションや役の年代感が違う設定だったので、例えば「音楽祭」(WOWOW輝け!音楽祭)のMCの時は、本物の司会者の方がどんな感じで喋ってらっしゃるのか見たり聞いたりしてなんとなくインプットして。言ってることはハチャメチャだけど、やってることは通常のようにできるように意識しました。「絵梨花は俺の妹」だと、ちょっとアイドルっぽく、どっちかっていうと発声を高めにして、かわいらしい感じにできるようにやってみたり。逆に「猫は気にならない」は、猫に気がいっちゃうけど、松尾さんを親に紹介するということはそれなりに年齢が高めなので少し落ち着いた感じを出そうとか。結構、真面目に準備しましたね(笑)。
――役柄について松尾さんになにか尋ねたりしましたか?
生田 そんなに深くは聞きませんでした。でもやってみて、もうちょっとこうっていうのがあったらその場で言っていただけました。あと、思ってもみなかったオーダーもいただきました(笑)。
――どんなことを?
生田 「応援団」(親の前では、普通の子応援団)のところだと、私は皆さんと一緒に歌うはずだったんですけど、急遽、歌うんじゃなくて、奇声を発してほしいというオーダーをいただいて、わけもわからず叫んでみたり(笑)。あとは「網、破れて」という曲を歌う場面では、網戸を持たされながら歌ったり。
――今回は歌う場面が多かったですね。
生田 歌詞で言ってることはおかしいですけど、衣装や照明、ステージも本格的で普段歌わせていただく時と同じスタンスで臨みました。