FOLLOW US

UPDATE|2022/03/03

SKE48卒業・大場美奈が今後を語る「おばあちゃんになっても、2時間ドラマに出られる役者に」

大場美奈 撮影/武田敏将



――どういうところが似ていました?

大場 どこかで後輩の背中を押してあげる時期がくるものだということです。アイドルとして前に出たい気持ちは誰だってあると思うけど、そんな気持ちを押し殺して、後輩を支える側に回らないといけないんです。私もだーすーもベテランになって、同じ選抜として活動してきて、そういう気持ちを確認し合ったことはなかったけど、同じこと考えてるんだな、もっと早く深い話をしていればよかったなって思いました。

――ということは、今回のシングルの立ち位置もあまり気にならなかった?

大場 今回は真ん中くらいの立ち位置です。むしろ最後のシングルで選抜に入れてもらえただけでもありがたいことです。私はこの先いない人間ですから。若いメンバーを前に置けばいいじゃないかと思う人もいるだろうけど、そうじゃない判断をしてくれたスタッフさんに感謝したいです。

――卒業発表後に感じていることはありますか?

大場 最近は劇場公演を優先的に出るようなスケジュールにしてもらっているんですけど、私推しじゃないファンの方が、私に目線をくれるんです。「次はいつ公演に入れるか分からないから、大場美奈を目に焼きつけておこう」って、目線から伝わってくるんです。そう思ってもらえるようなメンバーになれてよかったですね。

――卒業後、ファンの人とはどのような関係になりそうですか?

大場 卒業後はむしろそこに力を入れていきます。卒業コンサートを振り返るような機会も設けたいし、その後の人生も見守っていてほしいから。12年の活動で出会った方と、卒業を機にさよならなんてしたくないです。

――卒業後は女優の道を本格的に歩き始めるということでいいんですよね?

大場 はい。おばあちゃんになっても、2時間ドラマに出られる役者さんを目指します。30歳でアイドルが終わって、イチからお芝居の道がスタートします。長く携わっていけば、見えてくるものもあると思います。お芝居というものを追い続けていきたいですね。これからはYouTubeで動いている私をお見せしたいとも考えています。べつにYouTuberになりたいわけじゃないけど、ファンの方に向けたコンテンツを作っていくつもりです。

そうだ、アイドルとして30歳まで頑張ってきた証を文字に残したいという願望が芽生えてきたんですよ。写真集は2冊残すことができたので、自分の半生とこれからの人生、アイドルについての考えを形にしたいなと思って。とにかくこれからもファンの方を寂しくさせないように、一緒に楽しんでいきたいですね。

【あわせて読む】SKE48須田亜香里が語るアイドルのセンター「私はもう執着ない、たくさん映るのがプレッシャー(笑)」
AUTHOR

犬飼 華


RECOMMENDED おすすめの記事