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UPDATE|2022/01/20

「今センターにいた子は誰?」ももいろ歌合戦で大晦日に“見つかった”ボーイッシュアイドルとは

「第5回 ももいろ歌合戦」でのももいろクローバーZ 撮影/高田真紀子



彼女がアイドルメドレーで歌ったのはBTSの『Butter』。画面にはいきなり小島はなのソロショットがドンと映り、彼女がひとりで歌い出したのだが、じつはステージの上にはBOYS AND MENとSUPER★DRAGONの2組のボーイズグループがズラリと揃っていた。歌い出しだけ小島はなが担当する、という「出オチ」みたいな演出なのか、と思っていたら、サビでは小島はながセンターに立って見事に歌い、踊ってみせた。それだけでなく曲の締めも彼女がビシッとカッコよくキメてくれた。

小さな女の子が背の高い男性陣をバックにセンターを張る姿はやはりインパクトがあるし、正直な話、彼女はまだまだ知名度が高いわけではないので「今、センターにいた子は誰?」とすぐさま話題は広がった。

一見、意表を突いたキャスティングにも思えるが、これは彼女にとって2021年にやってきたことの「総決算」でもあった。彼女が所属する4人組アイドルグループ・アメフラっシはこの1年でより「カッコいい」路線を突き進んできた。そのためにダンスとボーカルをがっつりと磨いてきたのだが、その中でも小島はなにはボーイッシュな魅力という武器があった。

昨年、あるWeb記事の企画でアメフラっシのメンバーにセルフプロデュースで撮影してもらったことがある。そこで小島はなが提示してくれたのは学校の教室と部室のようなセットでの撮影で、教室ではおとなしそうな女学生を、部室ではスポーツ万能そうな男の子を見事に演じ分けてみせたのだ。普段からボーイッシュなイメージがあるだけにウイッグをつけての美少女ぶりはファンを沸かせ、カッコよすぎる男装には彼女を知らない層から大きな反響があった。

その反響の大きさには本人もびっくりしていたが、年末に話をしたときには「たしかに周りを見てもボーイッシュさを打ち出しているアイドルって、今、ほとんどいないので、これから私にとって大きな武器になるかも」と大きな手ごたえを感じていた。その時点では、まだ大晦日にこれだけ大きな役回りを担当することは知らなかったが、彼女の中ではすでに準備万端、整っていたのだ。


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