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UPDATE|2022/01/18

アイドルから振付師・プロデューサーへ、槙田紗子インタビュー「アイドルを惰性で続けたくなかった」

槙田紗子 撮影/松山勇樹



──PASSPO☆はメジャーデビュー曲『少女飛行』こそ派手にオリコン1位を獲りましたが、その後は身の丈にあった活動にシフトしていった印象があります。バンド活動を始めたり、ライブの構成を自分たちで考えるようになったり、傍目からは充実した活動内容に映っていたのですが。

槙田 実を言うと、そこも考えたポイントではあるんですよ。いろんなことをセルフプロデュースすることに私は一種の違和感を覚えていまして。というのもメンバーがセルフプロデュースして完成した作品と、その道のプロの方が作り上げた作品でどちらのクオリティが高いか? あるいはメンバーが考えたセットリストが果たして本当にファンの望んでいる曲なのか? 私個人としてはメンバーの自己満足みたいなことに陥っていないか、少し怖かったんですよね。もともと昔から私は自分のことも客観的に見る癖がついているから、なおさらその恐怖感があって。

──セルフプロデュースがいいか悪いかの問題ではなく、そこはイデオロギーの違いになってくるでしょうね。

槙田 そうそう、要はアイドル観の違いです。あるいは単純に曲やライブに対するこだわりが他のメンバーよりも欠けていたのかもしれない。「PASSPO☆をこういう方向にしていきたい」とはっきり意見できる子もいましたし。

──確かにPASSPO☆は、こだわりのあるメンバーが揃っていた印象があります。

槙田 でも、どうだろう……。私も私で「アイドルはむやみにセルフプロデュースするべきではない」というこだわりがあったから、こだわる方向が違っていたということなのかな。でも、そこはどちらが偉いとかいう話では決してないはずなんですよ。

──なるほど。でも喧嘩別れしたわけでもなく円満だったわけですから、それが両者にとって幸せだったんでしょうね。

槙田 はい、今でもそう思っています。後悔は一切していないですね。

(取材・文/小野田衛)

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▽槙田紗子(まきた・さこ)
1993年11月10日生まれ、神奈川県出身。元PASSPO☆であり、現在は振付師や、アイドルプロデュースプロジェクト「SACO PROJECT!」にて、約1,000名の応募者から選ばれた7名で結成したHey!Mommy!のプロデューサーとしても活躍している。
Twitter:@sacomakita
Instagram:saco_makita
CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/松山勇樹


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