FOLLOW US

UPDATE|2022/01/14

鞘師里保、モー娘。卒業から再始動までの“空白”を語る「踊りたい気持ちが湧かないのなら終わり」

鞘師里保 撮影/荻原大志



──ダンス力を鍛えるのって日本ではダメなんですか? やっぱり本場は違う?

鞘師 技術的にも厳密に言えば違うところがあるんですけど、やっぱり一番はマインドの部分じゃないですかね。ダンスに対する気持ちとか取り組み方が全然違っていました。

──国籍バラバラのレッスン生たちが鎬を削るような感覚?

鞘師 いや、それが全然逆なんですよ。お互いの表現を称え合うような雰囲気で、「全員がライバル!」みたいなバチバチした感じではまったくなかったです。そこも大きなカルチャーショックだったんですよね。結局、それまで私は表現というのは正解がひとつ存在すると考えていたんです。「この曲はこういうふうに踊らなくちゃダメだ」みたいな捉え方で。だけどそうじゃなくて、もし正解があるとしたら、それはその人ならではの表現が発揮できたとき。

──ハロプロ研修生にもアクターズスクール広島にもない文化かもしれませんね。

鞘師 もちろんアクターズスクールでも意識が高い子はそこまで広く考えていたのかもしれないけど、私の場合は「上手くなりたい」とか「ミスしたくない」みたいな考えだったんです。ただ一方で幼稚園や小学校の頃の私って、「上手くなりたい」という気持ちと同時に「踊るのが楽しい」という気持ちもすごく強かったんですね。そういう意味で言うと、ダンスの楽しさを再発見できたニューヨークでの生活は自分にとって原点回帰的な部分も大きかったかな。上手さを求めていくと、どうしても楽しさを忘れてしまいがちになるので。やっぱり「踊るのが楽しい」という気持ちは表現する人にとって基本中の基本ですから。

──向こうでは「あれ? モーニング娘。にいた鞘師じゃない?」とか気づかれることもなかったですか?

鞘師 日本人や日系の方から指摘されることは若干ありました。でも、まぁほぼ気づかれなかったですね。モーニング娘。にいたときはコロナなんてまだなかった時期でしたが、一応、普段は顔を隠すためにマスクをしていたんですよ。だからニューヨークではマスクを取って街を歩けることが地味にうれしかったです(笑)。特別扱いされず、他の人たちとまったく同じ条件で練習できることも新鮮でしたしね。

>>中編はこちら

(取材・文/小野田衛)

▽鞘師里保(さやし・りほ)
1998年5月28日生まれ、広島県出身。モーニング娘。の“絶対的エース”として2015年12月までグループを牽引。ダンス留学を経て2020年9月より芸能活動を再開し、女優や歌手としての活動を本格化させている。
Instagram:riho_sayashi_insta
スタッフTwitter:@sayashi_staff
YouTube(https://www.youtube.com/channel/UCz7dJX1Q68hzLaRjCoTEesA)
CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/荻原大志


RECOMMENDED おすすめの記事

RELATED 関連する記事