──なるほど。それにしても、ここまで本格的に参戦するようになるとはファンも想像していなかったでしょう。「タレントの腰掛け」という見方も当初は多かったですし。荒井 私としては最初から本気だったんです。プロレスを始めるきっかけこそすごく適当だったけど、やるからにはちゃんと真剣にやるって決めていましたから。勝手に世間の目が変わってきたんですよね。「あれ? こいつ本気なんじゃない?」って感じで。
──「プロレスをナメるな」という声は?荒井 それがほとんどなかったんです。プロレスファンの方が温かく迎えてくれたことに私はすごくビックリしました。東京女子では大会終了後に物販をやっているんですけど、SKE48での私を知らないプロレスファンの方がわざわざポートレートを買って並んでくれて……その光景に感動しました。正直、最初はブーイングを飛ばされるような覚悟もしていましたから。
今までずっと練習してきた先輩レスラーの中に急にポツンと混ざったSKE48メンバー。そこに否定的な感情を持つ方もいるでしょうし。もし悪口を言われたとしても、私はむしろ燃えてくるタイプなんですけどね。
──おっ、そのへんは精神的にタフなんですね。荒井 見返してやろうと思うし、そういう声があるから頑張れるところはありますね。アンチの人からすると、私って叩き甲斐がない人間だと思うんです。そういう人は何をしたいかというと、相手を傷つけてやりたいわけじゃないですか。だけど私は全然気にしないどころか、むしろそれで燃えてくるので。
【後編はこちら】プロレス大賞受賞・アイドルと“二刀流”のSKE48荒井優希が語る「プロレスの沼にハマっちゃった」