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UPDATE|2021/12/18

プロレス大賞新人賞受賞・SKE48荒井優希が語る「私がレスラーになった理由」

SKE48・荒井優希 撮影/松山勇樹



──実際にプロレスの練習をやってみた感想は?

荒井 周りは「しんどい」と言っているメンバーが多かったです。だけど、私はそこまで苦しくもなくて。というのは時間があったから始めたプロレスではあったんですけど、そのあと急に忙しくなってきたんですよ。それで練習する時間が他のメンバーの3分の1くらいになっちゃったんですよね。

──急に売れっ子になった?

荒井 というほどでもないんですけど、その頃自動車学校にも通い始めたんです。そっちが意外と大変で(笑)。本業とプロレスと自動車学校、この3つを両立するのが難しくて、結局、自動車学校は再入校する羽目になりました。悔しいことに再入校は8万円もかかり……って、この話はどうでもいいですね(苦笑)。

──いや、最高です(笑)。荒井さんはバレエをやっていたから、身体能力には自信があったのでは?

荒井 とんでもない! 他の子に比べたら話にならないくらい動けなかったです。一番下手糞なくせに一番練習時間は短いから、すごく焦りがありましたね。ただ、コーチのミラノコレクションA.T.さんからは「躊躇しない攻撃がいいね」とは言われました。

──試合はどうでした?

荒井 最悪でした。私は他のメンバーに比べて何もできなかったけど、バックエルボーだけはめっちゃ練習したんですよ。ところが、これを肝心の試合で出し忘れまして(苦笑)。試合後、ミラノさんに「なんで一発も出さなかったの?」と聞かれたけど、何も答えられなかったです。せっかく一生懸命教えてくれたのに、申し訳なさすぎて……。

──実際、なぜ出さなかったんですか?

荒井 やっぱり練習と試合では全然雰囲気が違っていて、自分がどこに行けばいいのかもわからなかったんですよ。赤コーナーと青コーナーも知らなかったから、四角いリングの中で目印もなかったですし。あの試合は本当にへこみましたし、「技を出せなかったな」という心残りを抱えたまま、プロレスに別れを告げるはずだったんですけどね……。

AUTHOR

小野田 衛


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