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UPDATE|2021/12/11

「研究と努力をし続けた“天才”」佐藤優樹 卒業直前、モーニング娘。’21座談会

左から北川莉央、佐藤優樹、石田亜佑美 撮影/松山勇樹



石田 まーとは10年共に活動してきて、ものすごく努力家なのを間近で見てきて……まあ努力していないところも見てきましたけど(笑)。頑張る姿を知っているからこそ、最後は中心でたくさんの方の愛をたくさん受け取ってほしいし、ぜひまーの雄姿をたくさん見てねという想いがあります。……けど、そう思っている自分もすごく気持ち悪くて。

一同 (爆笑)。

石田 私、こんなに優しかったっけ?って(笑)。私は自分がセンターに選ばれないと「悔しい!」と思う人間なので、きっと5年ぐらい前の私なら、まーの卒業だったとしても「いいなあ」と、羨ましがっていたはず。今、こうして謎の優しさが芽生え始めてきたのは「ああ、これが卒業していくということなのか……」って。そういう変な気持ちで今も過ごしています。

北川 この2年半、佐藤さんからたくさんのことを学んできて、きっとコロナがなければもっともっとたくさんのことを学べたのにな……という悔しい気持ちもあるんです。けど、これも1つの運命なのかなと思うので、むしろ限られた時間を大切にして、たくさん佐藤さんからの学びを吸収して、最高の形で送り出せたらいいなあと思っています。

佐藤 おんちゃん(北川)は本当に人の良いところを全部吸収する、まるでスポンジ・ボブみたいな子で。もう、おんちゃんにキューッ!っと吸われて、最後の最後に私はぺちゃんこになると思うの。

北川 そんなにですか(笑)!? けど、それぐらい吸収できるように頑張ります。

──アハハ。では、最後にですが、石田さんはこの10年佐藤さんと共に歩んできた中で、「佐藤優樹らしいなあ」と思った、印象深いライブの瞬間を。北川さんには、最も大きな佐藤さんから学んだことについてお伺いしたいと思います。

石田 まーとのライブの思い出でとにかく思い出すのは、2012、3年頃のコンサートで『ザ☆ピ~ス!』を披露したときですね。縦に三列を作る振りのところで、私が真ん中、まーが左の列にいて。踊る流れで顔を左右に振って向き合う瞬間があるのですが、当時15歳の私と12歳のまーはそのとき、向き合うごとに、変顔と“あっかんべー!”をし合って。

佐藤 ひゃあ~、あったあった(爆笑)!!

石田 その瞬間をファンの方が切り抜いてネットに載せているのを見たことがあって「あの頃は可愛いかったなあ」と、思い出に浸っていたんですよ。そうしたら最近、まーと2人での撮影がありまして、カメラマンさんが「手を繋いでみましょうか」と言うと、まーがすっごい恥ずかしがったんですよ。

佐藤 だって、20歳を超えた女同士が手を繋ぐんですよ!? ギリギリ高校生ならまだしも、大学4年生と24歳ですよ(笑)。私思わず、男性カメラマンさんと男性マネージャーさんに「じゃあ、みなさんも手を繋いでみてくださいよ!繋げますか!?」って言っちゃって。

石田 その結果お2人とも手を繋いでくださったので、しぶしぶ「私たちもやろうね」ってなりました(笑)。このとき「あ~、10年一緒にいると照れくさくなるものなんだなあ」って感慨深くなりましたね。

CREDIT

取材・文/田口俊輔 撮影/松山勇樹


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