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UPDATE|2021/11/30

HKT48松岡菜摘が語るアイドルを10年続けてきた理由「いい意味で諦めるタイミングが来なかった」

HKT48 松岡菜摘 撮影/佐賀章広



1期生が10年間、残っているとグループとして風通しが悪くなりそうだが、それがないのもHKT48ならでは。早い段階で後輩たちがセンターに就き、1期生はそれを全面的にバックアップする体制が整っていた(そもそもメジャーデビュー曲の時点で、2期生の田島芽瑠がセンターに立つ、という異例の形でスタートしている)。48グループの中でも独自の文化を構築してきたHKT48は11月27日から11年目の新境地へと一歩、踏みだしている。

「10年経って思うのは、もっとアイドルしておけばよかったなって(苦笑)。私の場合、自分をナチュラルに出してしまったし、大人っぽく見られることが多かったので、若いころからスタンドマイク率がすごく高かったんですよ。いやぁ〜、ピンクの衣装とか着ておけばよかったなぁ〜(笑)。いまになって、当時『宮脇プロ』と呼ばれていた(宮脇)咲良がいかにアイドルとしてすごかったのかがよくわかる。

それだけじゃなくて、キャリアを重ねるごとにいろんなものが見えてきて、そのたびに『あっ、さっしーは私たちが見えないところでこんなことまでしてくれていたんだ』ってハッ!とさせられます。そして、いまの私は後輩たちにちゃんとそういうことができているのかなって考えたり……ただ、本当に頼りがいのある後輩が多いので、あまり心配するようなこともないんですけどね」

トップアイドルとして10年という得難い体験をしてきた松岡菜摘に「この10年間をひとことで表すとしたら?」という質問を投げかけてみると、彼女はシンプルに漢字一文字で返答してみせた。

「それは“変”ですね。アイドルになったことでいろんなことが変わりました。もともと人見知りでネガティブになりがちな私が、切磋琢磨できる仲間たちがいたことで考え方や発想を変えることができて、いま、こんなにも楽しく活動できている。HKT48に入っていなかったら、どうなっていたんだろう? と思ってしまうぐらい人生が明るく変わったと思います」

素晴らしきかな、アイドル人生! 10年間、続けてきたからこそ語れる素敵な真実がそこにはあった。

【合わせて読む】HKT48が10周年特別記念公演を開催「もっともっとHKT48だったら上に行ける」【写真13点】
AUTHOR

小島 和宏


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