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UPDATE|2021/11/25

『キラメイジャー』女優・工藤美桜、「役がもう1人の自分として昇華できた瞬間」

工藤美桜 撮影/荻原大志

『仮面ライダーゴースト』『魔進戦隊キラメイジャー』、そして『TOKYO MER~走る緊急救命室~』と近年目覚ましい活躍を見せている工藤美桜。現在、女優・モデル・グラビアの“三刀流”で活躍する彼女が、11月25日に初の写真集『KIMINOMIO』を発売する。芸能活動12年目、そして本格的なグラビアデビューから約1年半の集大成的な作品となった今作について、そして彼女の女優人生を育んだ大切な「ニチアサ」という存在についての想いを存分に語ってもらった。(前中後編の後編)

>>前編はこちら、中編はこちら

【写真】特撮美女、工藤美桜の撮りおろしカット【15点】

──改めて、深海カノンという役を1年通して演じて得た手応えや学びはなんでしたか?

工藤 手応えは……正直ありませんでした。この当時はお芝居をこうしよう!とプランを練るより、とにかく台本をしっかり読んでセリフを間違えずに言うことに必死で。ただ、ここで演じ方の土台を作れたことで、その後色々なドラマや映画のたびに、自分なりに考えて演じることの大切さを学んでいけるようになりました。あとは滑舌でしょうか(笑)。

──滑舌ですか。

工藤 『ゴースト』の頃は滑舌がすごく悪かったんですよ。カノンは声だけでの芝居からスタートだったんですけど、アフレコは特に滑舌の悪さが際立つので、音響監督さんに何度も叱られて……。家で毎日泣くような思いで特訓したんですよ。今普通に喋れるのは、『ゴースト』でしっかり滑舌を鍛えたからなんです(笑)。こうして、お芝居をやっていくうえでの大切な基礎を『ゴースト』ではたくさん学ばせてもらいました。

──その学びが活きて「工藤美桜の芝居」になったタイミングはいつでしょう?

工藤 ちゃんと学んできたことを活かして納得できたのは『キラメイジャー』からです。私が演じた大治小夜は王道というより割とクセのあるキャラだったので、“遊びの芝居”を経験できたことで、これまでの学んできたものの1個上も吸収してちゃんと出せた現場になりました。

──『キラメイジャー』は演技に加え、アクション、ダンス、ドラム、さらにキャラクターソングで歌にも挑戦とエンターテイメントの全てを網羅していましたよね。

工藤 本当に! 女優としてだけでなく、人間としての幅を『キラメイジャー』は広げてくれました。自分の意思をちゃんと持てる人になれましたし精神的にも大人になり、終わる頃には人間として一回り大きくなっていました。それは努力家で頑張り屋な仲間のみんなに助けてもらいながら成長できたのが大きいですね。ダメなことがあれば厳しい言葉もくれて、逆に良かったらすごく褒めてくれるし困ったことがあれば助けてくれる。みんなのおかげで人として一回りも二回りも成長できました。

CREDIT

取材・文/田口俊輔 撮影/荻原大志


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