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UPDATE|2021/11/28

コスプレがきっかけでコミュ障脱却、人気レイヤー・とみこ「端っこの方で撮り合っていた」過去

とみこ/撮影:coto


──小学校高学年で深夜アニメは早いですね。

とみこ 確かに周りに好きな子はいなかったです。『NARUTO -ナルト-』や『BLEACH』などジャンプ作品は仲間もいましたけど、萌え系はちょっと隠していたというか。こっそり好きでした。

──萌えアニメに惹かれた理由は?

とみこ 可愛い女の子が昔から好きで、『プリキュア』なんかも周りが卒業していく中、私だけは観続けていたんです。そういう影響もあって、萌えアニメに出てくる可愛い女の子に魅力を感じました。特にアイドル作品に強く惹かれます。

──もともと自撮りで満足していたコスプレを外に向けてするようになったきっかけは何だったんですか?

とみこ たまたまバイト先の友達でコスプレイヤーをやっている子がいて、一緒にあちこちのコスプレイベントに通っていたんです。その子が一眼レフを持っていたので、コスプレイベントで撮り合いっこをしていたんですけど、めっちゃ恥ずかしくて(笑)。なるべく人の目につかないところで、おそるおそる端っこの方で撮り合っていました。

──確かに、いきなり大勢の前では恥ずかしいですよね。

とみこ 誰かに撮ってもらうにしても、カメラマンさんは年上の男性ばかりだから怖いじゃないですか。友達以外に撮ってもらったのは、コスプレでコミケに参加するようになってからです。高校を卒業した年にコミケに行ったら、それまで行ってたコスプレイベントとカメラマンさんの数が違うんですよ。『艦これ(艦隊これくしょん -艦これ-)』の時雨ってキャラのコスプレをしたんですけど、ふらふら歩いているだけで、「撮影してもいいですか?」と声をかけられて、撮影されていると、その方の後ろにどんどんカメラマンさんの列ができていくんです。「なんだこれ? 一生終わらないじゃん」と思って(笑)。当時は名刺文化も残っていましたし、Twitterもやっていたので、いろいろフォローしたりされたりで、知り合いを増やしていきました。Twitterを真面目にやり出してからはコスプレ関係の友達も増えましたし、自分からコスプレ合わせに参加して、知らない子たちの中に飛び込んでみたりとか。けっこう頑張りましたね。

──コスプレを通じて一気に人脈が広がっていったんですね。

とみこ めちゃめちゃ楽しかったですね。人生で一番楽しかった! 1、2年で何十人も友達が増えましたし、今遊んでいる友達はほぼコスプレがきっかけで知り合った子たちです。昔はコミュ障だったんですけど、コスプレをきっかけに人と接するのが苦じゃなくなりましたね。気付いたら、「次のイベントは、この衣装で参加しよう!」と、どんどんエスカレートしていって、関東近辺のイベントだけじゃなくて、名古屋とか大阪のイベントにも自主的に行くようになって、どんどんフォロワーも増えていきました。

AUTHOR

猪口 貴裕


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