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UPDATE|2021/10/13

乃木坂46・久保史緒里の役者としての決意を感じた、ヨーロッパ企画ショートドラマ『乙女、凛と。』

アイドル番組定点観測 第138回


また本作はワンカット撮影で撮られており、しかもその中には現在の自分と未来の自分が会話する時間SF要素があって、さらには歌唱でハモるシーンも。10分程度の作品とはいえ決して容易ではない撮影だったはずですが(脚本・監督の上田誠もTwitterで「高難度な撮影」と明かしている)、難役を見事演じ切ったところに彼女の役者としての技術の高さを感じたし、これは筆者の勝手な想像ですけど彼女の意志や決意も込められていたような気がしました。

(余談ですが、『乙女、凛と。』で久保の相方役を務めたヨーロッパ企画・藤谷理子が自身のラジオ配信「出番を待つふたり」#65において撮影の裏話、とりわけ久保の歌唱力に驚嘆したエピソードを語っているのでそちらもぜひ併せて聴いてみてほしい)

久保はこの作品についてブログで「撮影を通して、改めてこのお仕事の楽しさを知り、皆様と作品を作ることへの楽しさを知り、まだまだ課題はいっぱい。諦めちゃいけないなって思いました」(2021年10月8日)と述懐。『夜は短し~』で転機を迎え、そして「諦めちゃいけない」ものを実現すべく歩みを進める彼女の物語をこれからも見届けたい――『乙女、凛と。』はそう思わせてくれる作品だったように思います。

それにしても、山下美月が10月期ドラマ『じゃない方の彼女』(テレビ東京・10月11日スタート)でヒロイン役、与田祐希が10月期ドラマ『日本沈没―希望のひと―』(TBS・10月10日スタート)出演&スピンオフ『最愛のひと~The other side of 日本沈没~』(Paravi)で主演など、久保の同期である3期生のドラマ出演も続々。そうそうたる共演陣の中で彼女たちがどのような演技を見せてくれるのか? こちらにも注目したいところです。

【あわせて読む】『乃木坂工事中』肉料理対決、頑張って作る姿が初々しかった4期生遠藤・賀喜・筒井の「お肉全部乗せ丼」

AUTHOR

左藤 豊


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