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UPDATE|2021/09/16

工藤里紗、13年ぶりのグラビア復帰 今振り返るデビュー直後の栄光と葛藤「このままでは崩れる」

撮影/松山勇樹


──具体的にどんなことをしようと思っていたんですか。

工藤 まず演技をしたいと思ったんです。だからワークショップに行って勉強して、そのつながりで舞台に出たりして経験を積みました。みなさんの前にはあまり立たなかったけど、舞台にはいくつか出演しましたね。

──芸能活動そのものを辞めよう、というより、力をつける期間にした、ということでしょうか。

工藤 いや、それでも本当にやりたいのか、自分はなにが好きなのか、どういう人間なのかと葛藤がありました。自分がないままやっているような感覚で、30代になったあたりで「なにか違うな」と思いました。

──2019年にインスタグラムを開設されました。あのタイミングでなにか心境の変化があったのでしょうか。

工藤 ありました。その時になにか覚悟が決まったんです。心理学の勉強をしていたんですが、色々なことがわかって生きやすくなってきて「この状態なら仕事も楽しくできそうだぞ」という自分になれたんです。それまで都心から離れて暮らしていたんですが「よし」と戻ってきて、インスタグラムを開設しましたね。

──心理学で得た学びが大きかったんですね。

工藤 そうなんです。空洞のまま活動していても意味がないと気付けた。なんで自分は楽しくできないのか、というような自分の課題が解決できたんです。

──特に刺さった学びは?

工藤 自分を大切にする、ということですね。簡単なことのように思えるけど、みんな自分を知らないまま生きていると思うんです。その状態で仕事をしていると、自分がわからないままにストレスがかかっていって、対処できなくなってしまうんです。なぜ落ち込んだのかがわからないまま自分を責めてしまう。私はそういうタイプだったので、自分をもっと知ることで、人に向けてのお仕事ができるようになったんですよね。

──今、改めてこれまでの活動を振り返って思うことは?

工藤 今は、全部含めて良かったと思っています。辛かった時期も、今はそれがあって良かったなと思うし、これからはなにがあってもそこまで落ち込まないんじゃないかなと思います。

──パワーアップして帰ってきた、というようことでしょうか。

工藤 そうですね。そうだったらいいなと思います。

▽工藤里紗
Instagram risa910104
Twitter @KUDORISA

【中編はこちら】工藤里紗が12年越しに語る“元ヤン説”の真相「私の中では金髪がおしゃれだと(笑)」

【後編はこちら】工藤里紗、激動の時を経てたどり着いた境地「こだわりを持つと叶わなかったときに苦しくなる」
AUTHOR

山田 健史


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