──デビュー当時は、お尻のボリュームがなかったということを過去に仰っていましたよね。
わち そうなんです。マネージャーさんから「胸は大きいのにお尻がないからバランスが悪い」と言われたくらい(笑)。指摘されて初めて「私ってお尻がないんだ」と気付いたので、悩んだ時期もあったんですけど、『Tarzan』の連載で知り合ったピラティスの先生に相談して、理想のお尻を作っていきました。
──意識して作れるものなんですね。
わち 私は『Tarzan』の連載のおかげでマッスルメモリーがあったので、今回のお尻作りもわりと苦労しなかったです。過去にみっちり鍛え上げたという「マッスルメモリー」があると、たとえ筋肉を萎ませてしまったとしても、何度かトレーニングなどをすれば元に戻すことができるそうです。そのうえで、骨盤を上手く動かせるようになれば、短期間で鍛えたい部位を大きくすることができるんですよ。
──なるほど……、勉強になります。そして今回の写真集のテーマは「非現実」ですが、わちさんから「こういう内容にしたい」というリクエストはあったんですか?
わち コロナの状況もあって、日本でしか撮影はできなかったのですが、日本を感じさせないような、海外を冒険した感覚になれるような写真集にしたいという案を出しました。あまり現実感のない、それこそ武田久美子さんの写真集のように、1枚1枚が絵になるようなものにしたかったんです。
──確かに、日本と言われなければ海外で撮影したのかと思うような、壮大なロケーションですよね。
わち 大半が伊豆大島でのロケだったんですけど、ちょっと怖いなと思うぐらい人の手が入ってない自然の中で撮影したんです。自分も強くいなければ、自然に圧倒されてしまうなと思いながら撮影に臨んでいました。なのでワイルドさもかなり意識しています。