──それからコスプレにのめり込んでいった?
JILL いえ、中学卒業と同時にバンドにハマり、その流れでゴスロリ服が好きになって、そっちの方へと流れていっちゃったんですよね。毎週のように自作のゴスロリを着て、原宿の神宮橋に行っていました(笑)。
──ゴスロリ・バンギャの聖地ですからね、神宮橋。というより、ゴスロリも自作していたんですか!? フリルやパニエなど織がとにかく多く細かいので、相当大変だったのでは?
JILL それでもなんとか作りました。母は服屋さんでは買ってくれないのですが、ユザワヤに行くと材料を買ってくれる人で。私のやることは基本的に許してくれている、と言いますか、「何かやっているな」とは思われていたみたいで。
──お母様の影ながら(?)の応援もあり、コスプレを離れつつも自分で創作する楽しみは失わなかったと。高校ではどういう歩みを?
JILL 「人と同じことを絶対にしたくない!」という中二病を炸裂させた結果、美術系の高校に進学しました。よくよく考えると「人と違う道って何?」という感じですけどね(笑)。しかも美術系の学校と言っても、専修学校で、絵を描くとか彫刻を作るのではなく、色彩感覚や哲学的なものを教わってきて。すごく自分の身になりましたね。