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UPDATE|2021/08/08

腕立て腹筋は1日120回、SNSで話題の美女・上田操のストイックすぎる半生

上田操 撮影/松山勇樹



──では、聞き方を変えます。痩せたいけど上田さんのような根性がないけど人は、どうすれば自分に打ち克つことができますか?

上田 ダイエットや筋トレを途中で諦めてしまったり飽きてしまう人、私はそれで何も問題はないと思っているんです。途中でやめるということは、そこまで痩せたいと思っているわけではないということ。その人にとっては、痩せる必要がないということなんです。どうして自分は痩せなくちゃいけないのか? そのことを真剣に見つめ直したら、絶対にその道から足を踏み外すことができなっていくはずなんですね。それこそ「痩せないと自分は死ぬ」という意識を持っていたら、サボろうなんて気は起きないので。

──禁煙とか禁酒にも同じことが言えるでしょうね。意識づけの段階で死をイメージすれば、甘ったれた考えは出てこないかもしれない。

上田 私の意見としては、同じだと思います。たとえば英単語を覚えるにしても、「今日これを覚えなかったら、明日は親が死ぬ」と考えたら必死さが違ってくるでしょうし。「今、これを食べたらどうなるか?」→「絶対に太るはず。太ったらどうなるか?」→「自分のことが大嫌いになる。嫌いになったらどうなるか?」→「明日もあさっても1年後も気が滅入る毎日がずっと続いてく」……こういう発想の連鎖が大切だと思うんです。「人生がつまらないまま死にたいのか?」という連鎖が。

──どこまでも死がつきまとうんですね(笑)。

上田 すいません、それくらい目の前のことに人生を懸けるべきだと言いたくて(笑)。シンプルな話、「幸せになりたい? それとも自分に納得できないまま死にたいか?」ということかなと。もちろん世の中には太っているけど痩せる必要がない人も大勢いるし、それはそれで1つの価値観だから、他人がとやかく言う必要はないと思います。ただ、自分を裏切る真似だけは絶対にしたくないじゃないですか。それをやっちゃうと心が死んでしまうので。

──抜群に説得力がありますね。ポジティブな考え方だと思います。

上田 ある種、脳を騙す作業。たとえば禁煙にしたって、「1本だけ吸いたいな」という誘惑に対して「この1本を吸ってしまったら妻が死ぬ」「子供が死ぬ」「恋人が死ぬ」という恐怖を植え付けられたら勝ちだと思うんです。うちの父は家でも吐くレベルの大酒飲みだったんですけど、ある日を境にピタッと禁酒に成功したんです。それはなぜかというと、会社の同僚が肝臓を患って大変な目に遭ったから。死というものを現実的に見せられると、やっぱり根性は違ってきますよね。

>>後編はこちら

(取材・文/小野田衛)

▽上田操(うえだ・みさお)
1994年4月23日生まれ、東京都出身。女優業を中心に、モデルや声優、グラビアなど幅広く活動している。
Twitter:@mso_k_0423
Instagram:mso_k_0423
CREDIT

取材・文/小野田衛 撮影/松山勇樹


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