FOLLOW US

UPDATE|2021/08/11

蛙亭・イワクラが芸人を目指した理由「小学校のときなんばグランド花月を見て感動」

蛙亭・イワクラ 撮影/西邑泰和



ーー大阪に出て吉本興業の養成所(NSC)に通う資金を高校卒業後にアルバイトで稼いだそうですが、笑ってもらう快感を知って、どうしても芸人になりたい、みたいな気持ちだったんでしょうか。

イワ それもありますけど、やっぱり芸人っていう職業が、たとえば辛い事でも笑いに変えて話したりして、それで人を喜ばせるっていうのがすごいな、という尊敬があって。自分もそうなりたいな、と思ってました。それが私が芸人を目指した大きな理由ですね。実は高校卒業後のバイトも、辛めで笑えるエピソードトークのネタが欲しくて、おじさんしかいない交通整理のバイトをしたんです(笑)。

ーー進んで「芸人修行」していたんですね(笑)。何かいいネタは拾えましたか?

イワ 朝9時から夕方5時まで働いて日給5000円、日焼けもするし熱中症で倒れるしめちゃくちゃきついバイトだったんですけど、ネタはほとんどなくて。本当に1個だけ、「工事現場でドリルを使って作業するおじさんは、ドリルを置いて休憩に行くときにちょっとだけ震えたまま歩く」っていう(笑)。

ーー面白いじゃないですか!

イワ ただ、唯一のバイトネタなのに、芸人仲間にも「絶対ウソや」とか「盛るのは違うやろ」ってまったく信じてもらえなかったんですよ(笑)。やっとの思いで仕入れたネタなのに、信じてもらえないのは辛かったですね。

(後編につづく)

【後編はこちら】蛙亭・イワクラが語る上京後の激動「ひな壇が難しくて何じゃこの世界!って」

RECOMMENDED おすすめの記事