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UPDATE|2014/12/31

10大ニュースで振り返るBABYMETAL怒濤の2014年!

11月のロンドン公演をもって「メタルレジスタンス第二章」に幕を下ろし、新年にはいよいよ、さいたまスーパーアリーナで「メタルレジスタンス第三章」をスタートさせるBABYMETAL。デビューアルバムを発表し、武道館公演や欧米でのツアーなど、非常に重要な出来事の多かったBABYMETALの2014年をカウントダウン形式で振り返ってみよう。(※順位は筆者の独断と偏見によって決定しましたので、悪しからずお付き合いください!)

 


第10位
●レディ−・ガガとの共演を果たす!


 アメリカを代表する歌姫・レディ−・ガガのアメリカツアーのサポートアクトに抜擢され、7月30日から8月6日まで全米5カ所で共演。もともとヘヴィメタル好きで知られ親日家でもあるレディー・ガガ。BABYMETALがその目に留まったのは必然なのかも知れない。彼女のツアーに同行したことで、メタルファン以外のアメリカの一般音楽ファンに存在を知られたことも大きい。また、そのステージングを目の当たりにすることで3人が得たものは大きかったに違いない。


第9位
●『ギミチョコ!!』MV、YouTube再生回数1900万回突破!


 結成当初からYoutubeを1つの武器として国内外に知名度を広めていったBABYMETAL。2013年12月の幕張公演で初披露された『ギミチョコ!!』はMVにされ、Youtubeにアップされると全世界で驚異的な再生回数を記録。その勢いは衰えず、まもなく2千万回を超えそうだ。

 BABYMETALのように知名度のない新人アーティストが、お金をかけずに全世界にプロモーションするのにYouTubeは最高のツール。今後ネットを使った宣伝は常識のものになっていきそうだ。


第8位
●SUMMER SONICに3年連続出演!


 日本を代表する真夏のロックフェス・SUMMER SONIC。今年で3年連続の出場を達成。アヴェンジド・セヴンフォールド、メガデスといった世界的なメタルバンドと同じステージに立った。2年前はフードコート隅の小さなステージ、昨年は幕張メッセ内のレインボーステージ、今年はマウンテンステージと、年を追う毎に大きなステージへと出世。来年はいよいよマリンスタジアムかとの期待も高まる。


第7位
●音楽評論家・伊藤政則氏のラジオ番組に初登場!


 12月30日、NHK-FMで放送されたヘヴィメタル番組「メタルゴッドJP」にインタビュー出演。伊藤氏はメタルを中心とした長年の評論活動で、国内外のメタルシーンに多大な影響力を持つ人物。伊藤氏は当初、BABYMETALに関して否定的なコメントも発していたが、当番組では「新しいジェネレーションのメタル」と言及。若いメタルアーティストが出てこないとメタルシーンは活性化しないと、肯定的に捉えている様子が見受けられた。

 これは以下のような理由があるのではと推測される。それは、BABYMETALの国内外のファンのとらえ方の違い、である。日本国内のBABYMETALファンは、元々メタルが好きだった人間はどもかく、アイドルファンやメタル以外の音楽ファンの場合、BABYMETAL=ヘヴィな音楽を演じるアイドルとして認識している傾向が強い。対する欧米のファンは、若い女の子が演じる、今までに聞いたことのない新しいタイプのメタル、として認識している割合が高い……その相違によるものではないかと。

 当初はアイドルがメタルっぽい音楽をやっている(にすぎない)という認識であった氏が、BABYMETALと共演した海外のアーティストやプロモーターなど関係者の話を聞くうち、これは本気でメタルをやっている若く新しいメタルアーティストなのだと、認識し直したのではと想像出来る。これはもちろん憶測でしかないが、いずれにせよ伊藤氏がBABYMETALを日本発の新しいメタルのジェネレーションとして考えてくれることは大きな意味がある。今後の海外での活動や曲作りなどに多大な影響をもたらしてくれるのではと期待したい。


次のページは第6位~第4位

BABYMETAL『BABYMETAL』

第6位
●女子史上最年少で武道館公演!


 3月1日「赤い夜 LEGEND “巨大コルセット祭り” ~天下一メタル武道会ファイナル~」、3月2日「黒い夜 LEGEND “DOOMSDAY” ~召喚の儀~」と日本武道館2daysを敢行。武道館での女子アーティスト史上最年少記録を樹立した。今や伝説となった同ライヴ、2日目には国内での活動一時休止、そしてヨーロッパツアーが発表された。


第5位
●ドラゴンフォースのメンバー作の新曲発表!


 11月8日、イギリス公演でお披露目された新曲『THE ONE(仮題)』。英国の人気メロディックスピードメタルバンド・DORAGONFORCEのサム・トットマンとハーマン・リの両ギタリストが作曲を手がけた。海外の有名メタルミュージシャンに作曲を委ねたのは初めてであるが、このスタイルが今後増えるならば、曲作りの加速化、さらにはより海外マーケットを意識した曲が増加することにつながる。2ndアルバムも予想以上に早く発表されるかも?


第4位
●「BIG4」スラッシュ四天王すべてと共演!


 2013年のサマーソニックでメタリカと邂逅したBABYMETAL。今年はそのメタリカを始め、スラッシュメタル四天王と呼ばれるスレイヤー、メガデス、アンスラックスの4バンドすべてとの共演を果たした。BABYMETALのステージを見て興味を示した彼らとバックステージで会い、言葉を交わし、写真撮影も行った。彼ら海外のトップメタルバンドのステージを観戦し、交流を深めることは、今後の海外ツアーや曲作りの面においても様々なメリットがあることであろう。


次のページは第3位~第1位を発表!

第3位
●欧米ツアー敢行!


 7月、「BABYMETAL WORLD TOUR 2014」をパリ、ケルン、ロンドン、ロサンゼルスで敢行(ツアーファイナルは9月の幕張)。各地のファンに熱狂的に迎えられた。さらに11月、現地からの熱いリクエストに応え「BABYMETAL BACK TO THE USA/UK TOUR 2014」をニューヨークとロンドンで開催。ロンドンでは前回のほぼ倍の観客を集め、新曲も披露した。欧米ツアーの成功により、2015年はさらなる本格的海外ツアーを行う可能性が高い。


第2位
●1stアルバム発売!


 2月26日、デビューアルバム『BABYMETAL』を発表。2010年11月にさくら学院重音部として産声を上げて以来、実に3年3ヶ月あまりをかけて満を持して発売された同アルバムはオリコン・週間アルバムランキングで初登場4位を記録。その後もコンスタントに売り上げを積み重ね、現在までに8万3千枚を超えるセールスを記録。

 また海外でもiTunesの各国チャートで軒並み上位にランキングされ、世界各地で人気爆発の前夜といった盛り上がりを見せている。その盛り上がりを増大させるには、早いタイミングで2ndアルバムを発表したいところではある。


第1位
●海外のメタルフェスに初登場……ソニスフィア・フェスティバルに出演!


 7月5日、イギリス・ネブワースで行われたソニスフィア・フェスティバルの2日目に出場。その日のヘッドライナーであるアイアン・メイデンと同じステージに立った。同フェスティバルはロックの聖地・ネブワースで行われるヘヴィメタル系音楽の祭典。この舞台に立ってパフォーマンスをした意味は大きい。メタル発祥の地であるイギリスを始め、ヨーロッパ各地からやって来た5万人規模のメタルファンに認知されたのだから。しかも、概ね好意的に受け止められたことも大きい。

 また、アイドルフェス、アニメフェスや日本文化シンポジウムのような場ではなく、世界でも屈指の規模を誇るメタルフェスに出場したということは、「私たちはヘヴィな曲を演じるアイドルなのではなく、全く新しいタイプのメタルアーティストなんだ」というBABYMETALからのメッセージに他ならない。海外のメタルファンがBABYMETALを熱狂的に迎えた理由は、まさにその点に尽きると言えよう。また、8月9日にはカナダのメタルフェス「HEAVY MONTREAL」にも出演。北米大陸のメタルファンにも強烈な印象を残した。

 


 こうしてBABYMETALの怒濤の1年を振り返ってみると、国内では武道館、幕張と大きな会場でのライヴを開催しつつ、やはり海外での活動、爆発的な人気獲得が目立つ1年だったように思う。今からちょうど1年前を振り返れば、たった1年で現状の位置まで上り詰めたことは驚異的だ。来る2015年はさらに海外でメタルアーティストとしての人気が高まることが予想されるが、国内ではどんなリアクションを得るのか、2ndアルバムは出るのかなど興味は尽きない。

 その一端は、1月10日のさいたまスーパーアリーナ公演で明らかになるはず。期待して待ちたい。

BABYMETAL『BABYMETAL』

竹崎清彦 アイドル、ファッション、スポーツ、ゲーム攻略本など幅広く執筆。趣味はライヴ観戦。好きなアーティストを追いかけ世界中どこへでも行きます! 80年代モノに詳しい。

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