──表に出ようと思ったきっかけはあったんですか?茉夏 5、6年ぐらい前にツイッターを始めて、ずっと好きやったキャラクターのコスプレをしていたら、それを見てくれる人が増えて、褒めていただくこともあったんです。そういう声が届くようになって、もっとクオリティを上げようとメイクやウィッグも研究するようになりました。あと、カメラマンさんにかっこよく撮ってほしい気持ちが年々強くなっていって、その頃には知り合いのカメラマンも増えていたので、お互いの技術向上のために撮ってもらいました。そこから少しずつ東京の人とも知り合うようになって、コミケに誘われたのでコミケデビューもしました。
──一番反響のあったキャラクターは何だったんですか?茉夏 『ラブライブ!』の南ことりちゃんが大好きで、そのコスプレをしていました。友達同士で『ラブライブ!』のレイヤーを9人集めてコスプレ併せをして楽しんでいました。
──大阪でもコスプレ仲間は充実していたんですね。上京して本格的にコスプレ活動をする気はなかったんですか?茉夏 まったく思わなかったです。当時から、えなこさんは有名でしたけど、まだコスプレイヤーが雑誌の表紙を飾るなんて珍しい時代でした。なのでコスプレを仕事にするって概念もなかったんですよね。大阪だけで事足りると思っていましたし、有名になりたいって気持ちもなかったから、友達と楽しく、自分の好きな作品をコスプレするだけで十分でした。東京は常にコスプレイベントをやっているので、いいなとは思うんですけど、自分の生活も大事なので、コスプレのために東京に来るというのは全く考えていなかったです。
──茉夏さんは今も在阪で、お仕事があると上京しているそうですが、今の活動で一番のモチベーションは何ですか?茉夏 ここ数年、個人でお仕事をいただくようになって、自分のファンが増えて、みなさんに応援していただく中で意識も変わっていきました。日常の何気ないツイートに反応してくれたり、写真集を買ってくれたり、なかなか個人ではできないような企業のお仕事をさせていただいたときに、ファンの人が「おめでとう」って言ってくれたり。その1つひとつがうれしいですし、もっとファンの人に喜んでほしいですし、これからも「応援していてよかったな」って感情を抱いてほしくて、それがモチベーションに繋がっています。
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後編に続く
(取材・文/猪口貴裕)
▽茉夏(まなつ)8月15日生まれ。153センチ。A型。『グランブルーファンタジー』のオフィシャルキャストを務めるなど、関西在住のコスプレイヤーとして活動している。
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