「写真に写るタイプのオタク」として被写体活動を開始。「同人グラビア」という趣味から派生した新ジャンルを開拓し活動しているいくみ。即売会で写真集を発行すれば行列が絶えないほどの人気を誇っている。
そんな彼女が初となるメジャー写真集『In My Room』を7月14日に発売する。コンセプトや組みまでこだわり抜いた渾身の1作だ。今回、発売に合わせこれまでの足跡と写真集に詰めた思いを聞いた。(前中後編の後編)
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【写真】新緑に映えるいくみの爽やか撮りおろしショット
──この写真集では、前半と後半でいくみさんの表情ががらりと変わって見えたのも印象的でした。いくみ いろんな表情を見せられたらと思っていたので、そう言っていただけて嬉しいです。私は実際に会社勤めをしているOLでもあるので、仕事終わりに飲みに行くようなリアルな大人の女性っぽさを出したくて撮ってもらったのが前半部分です。特にバーのシーンでは、大好きな田中みな実さんの写真集を持って行って、「こんなふうに、自然体な姿を撮りたいんです!」とスタッフさんに力説して(笑)。田中みな実さんのしっとりした雰囲気と、自然と出てくる色気を目指しました。
──親密度が上がった後半になるにつれて、そんなしっとりとした大人の色気から自然体な姿が増えているように感じます。いくみ 自然体どころか、部屋の中のシーンなんて完全にどスッピンです(笑)。散乱している衣装も全て私物で、中には過去にTwitterにあげた写真で着ていた衣装があったりします。ほかにも昔コミケで頒布していた愛犬の缶バッジが写っていたり、フレンチブルのクッションが置かれていたりと、私のことをずっと応援してくださっている方が楽しめるような仕掛けもたくさんあるので、部屋のシーンは特に注目して見てもらいたいですね。
──このシーンではゲームをしたり、お酒を飲んだりしていますが、この姿はいくみさんの素に近い感じなのでしょうか?いくみ 前半とは別人みたいですけど、完全にそうです(笑)。このときは、実際にハマっている『モンスターハンター』をプレイさせてもらっていました。