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UPDATE|2021/06/30

元テレ東・佐久間宣行が語るフリーランスの利点「テレビに合わない企画をやっと放流できる」

佐久間宣行 撮影/松山勇樹

今年テレビ東京を退社しフリーランスとなったテレビプロデューサー、佐久間宣行。『ゴッドタン』や『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京)など人気番組を手掛け、2019年3月からはニッポン放送でラジオ番組『オールナイトニッポン0(ZERO)』のパーソナリティとしても活躍している。6月30日には、自身のラジオ番組が『普通のサラリーマン、ラジオパーソナリティになる~佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)2019-2021~』(扶桑社)というタイトルで初の書籍化。脱サラ後、ますます勢いに乗る佐久間氏に、今後の番組作りについて話を聞いた。(前後編の後編)

【前編はこちら】元テレ東・佐久間宣行が語るサラリーマン処世術「“何でもやります!”は人員整理の材料にされるだけ」

【関連写真】『ゴッドタン』で佐久間Pも撮れ高の多さを絶賛した女性タレント

――現在、テレビ東京を退社されてフリーになられました。どういう変化がありましたか?

佐久間 テレビ局時代……サラリーマンの方って、みんなそうだと思いますが、自分を評価してくれる箇所が「一つ」しかなかったりするじゃないですか。例えばテレビ局だと、編成。いくら自分が面白いと思っている企画でも、編成にいるメンバーにハマらなければ実現しないんです。それは組織なら当然で、サラリーマンだったら自分の直属の上司ですよね。

自分を評価してくれる基準がそこしかないというのは、とてもギャンブルだと思いますし、ストレスでした。「落ちた企画、俺は全部面白いと思っているんだけど」みたいな気持ちがあったので、フリーランスだとその企画をいろんなところに持っていけるようになったのが利点です。全部通らないかもしれませんが、それでも諦めがつく。

――通らないのは、たまたまその上司が面白くないって思っているだけじゃないの? と。

佐久間 組織っていい面も悪い面もたくさんあるんですけど、自分がいちばん息苦しさを感じたのはそこですね。自分を評価する人が、明確に一人か二人しかいない状況でやらなきゃならないことが…。

――フリーになって、バラエティで新たにチャレンジしていることはありますか?

佐久間 今、smash.というアプリでハライチMCの番組『ハライチのYAMi』を作っています。特に、第1話がすごく変わっているんです。縦型動画で、ハライチのオープニングトークから始まり、「こんなオープニングトークは嫌だ!」と喋っている途中で徐々にドラマになるっていう(笑)。

多分、訳わかんないという人もいるたくさんいると思うんですけど、小さいメディアだからこそ賛否両論あっていいかなと。最初は漫才をやっているんだけど、途中からドラマになってアニメになって、謎の終わり方をするという(笑)。そんなチャレンジって、テレビで説明しずらいじゃないですか。他にも配信会社と組んだり、YouTubeも多分始めますね。


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