FOLLOW US

UPDATE|2021/06/30

元テレ東・佐久間宣行が語るサラリーマン処世術「“何でもやります”は人員整理の材料にされるだけ」

佐久間宣行 撮影/松山勇樹



――サラリーマン時代、そういった面倒事からどうやって逃げてきたんですか?

佐久間 まず如実に飲みに行かないというのを徹底していました。本当は、めちゃくちゃ酒強いんですけど、下戸だって言い張ったり、「体調悪いんで」と嘘ついたり。でも、あからさまに嘘だって分かる感じに言ってました(笑)! 別に嘘だってバレてもよかったんです。

――効果ありました?

佐久間 嫌われますね~(苦笑)。でも、嫌われてもいいと思っていたんですよ。自分が尊敬できないと思う人には嫌われてもいい!と20代の頃に思ってからは、苦手な人とは付き合わないように決めたんです。

――無駄な対人関係でストレスをためても仕方がないですよね。

佐久間 あと、飲まされて、潰されて、翌日、遅刻している先輩とかを見て「意味わかんねーな」と思っていたので(笑)。その先輩に「お前らの分、俺が付き合ってやったんだよ」とか言われるんですけど、「そりゃ、お前だって付き合わなきゃいいだろ(笑)」と不毛だなと思っていました。だから後輩には、楽しい飲み会じゃない場合は、「行かなくていいよ、そんなもん」って言ってましたね。

あと後輩には、会社以外の友だちをちゃんと大事にして、関係がなくならないように付き合いを続けていないと、逃げ場がなくなるとアドバイスしていました。僕がそうなんですが、業界内の友だちはいますけど、それより大学時代の友だちとの付き合いを大事にしてきたのは本当によかったと思っています。他の仕事の人にも言えますが、働いている場所でしか人間関係がないと、働く場所で息詰まってしまうと逃げ場がなくなるんですよ。

――人間関係が家庭しかない人もそうですよね。また、会社や組織の中で立ち位置を作るのは大事ですか?

佐久間 働く上では、キャラ立ちって結構大事だと思っています。20代の頃に、通らないお笑いの企画を毎回出していたんです。「何のために企画出しているんだろう?」と思っていたのですが、企画書って、「あいつは、これがやりたいんだな」って会社の中での名刺代わりになるところがある。例えば企画書じゃなくても、普段からYouTubeを1人でやってるとかでもよいので、何かを発信して、「あいつ、これがやりたくて、これはやらないんだな」とキャラを分かってもらわないと、空いてる部署に回されて人員整理の材料にされるんです。


RECOMMENDED おすすめの記事