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UPDATE|2021/06/26

“お笑いに興味がない”と公言する芸人・パーパーあいなぷぅが語る「スベっても1つも傷つかない」

あいなぷぅ 撮影/武田敏将



ーー事務所の養成所に通うことになって、上京したんですか?

あいな いえ、そもそも吉本さんみたいなガッツリした学校じゃなくて、1週間に1回、3カ月だけ通うっていうスクールで、あんまりよく分からずに習い事感覚で入って来る人も多いところなんです。私もそうだったんですけど(笑)。「結婚式でネタを披露したい」とか「内向的な自分を変えたいから」みたいな理由の人もいましたね。私の場合は夜がネタ見せの時間だったので、昼間に名古屋を高速バスで出発して、授業受けて、夜にまたバスに乗って朝名古屋に帰ってくる、みたいな感じでした。

ーー当時はどんなネタをやっていたんですか?

あいな 本当に、全然覚えてないです(笑)。多分コントをやろうとしてたんですけど、「全然コントじゃないよ。ただの物語だからボケを入れないと」「え? ボケってなんですか?」みたいな。もうダメ出しからなにから、本当に何を言ってるか分からなくて。メモして見返しても全く分からないレベル(笑)。困っていたら、同じ期で通っていたほしのディスコさんからLINEで「組んでみませんか?」って連絡が来て。話したこと、なかったんですけど。

ーーそれでパーパー結成に至ったと。

あいな「じゃあお願いします」と。ただいつLINE交換したか、まったく覚えてないんですよ(笑)。最初の1、2年はほしのさんに言われるままでやってて、『キングオブコント』(TBS、以下KOC)で決勝に行った年くらいに、ようやく周りが「面白い」って言ってくれるようになったんで、「ああ、面白いんだな」って思うようになったという。

ーーウケてうれしいっていう気持ちはあるんですよね?

あいな うれしいというよりは、面白いと思ってもらえるならうれしいな、というのに近いかなあ。だから正直、ウケてもスベっても何とも思ってないところはありますね(笑)。

ーーパーパーのネタはすべて、ほしのさんの責任である、と。

あいな 責任というか、ほしのさんの好み。1つも口出してないんで。だからスベっても傷つかないんです。でもネタを書いてくれるから、すごくありがたい存在ではありますよね。KOCに出られたり、今こうやって活動できてるのはほしのさんのおかげですし。

(後編へ続く)

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