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UPDATE|2021/06/23

元乃木坂46中元日芽香が語る、自叙伝を出版した意義「メンタルヘルスに興味を持っていただければ」

中元日芽香 撮影/松山勇樹

乃木坂46に1期生として加入した中元日芽香。2017年にアイドルとしての活動を停止し、現在はカウンセラーとして活動している。6月22日には、初の自叙伝『ありがとう、わたし 乃木坂46を卒業して、心理カウンセラーになるまで』(文藝春秋)を発売し、「ひめたん」の愛称でファンに愛された彼女が、心理カウンセラーになるまでの道のりを自身の言葉で綴っている。今回、本を書いた経緯や、乃木坂46の1期生について話を聞いた。(前後編の後編)

【写真】心理カウンセラーとして活躍する中元日芽香、撮り下ろしカット【5点】

【前編はこちら】元乃木坂46中元日芽香がアイドル時代の摂食障害体験を語る「ビジュアルを求められることへの葛藤が…」

――乃木坂46、特に1期生ってどんな人たちだと思いますか?


中元 みんな優しいです。アイドルグループに入る子って、「絶対センターになりたい」と思っている人ばかりかと思っていたら、選抜になっても、「なんで自分なんかが……」と思い詰めたり、「今回のシングルでは何も貢献できなかった」と自分を責めたり。常に自分と闘っている子ばかりでした。

――心に何かを抱えているんだけど、活動を通して強くなっていく。乃木坂46にはそんな印象があります。

中元 強くなった子は前を向いて、凛々しい表情をして、一人で歩き出していきます。それはいちいち相談するようなものではなくて、覚悟を決めるのって、それぞれのタイミングなんですよね。

私の場合、そのタイミングが卒業する時でした。「選抜に入ったはいいけど、私はここから前には行けないや」と思ったのがそのきっかけでした。体調不良で現場に行けなくなったことも大きかったけど、後ろ髪をひかれるような卒業ではありませんでした。

ファンの方からは、「志半ばだったね」とも言われましたが、自分としては前向きな卒業でした。

AUTHOR

犬飼 華


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