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UPDATE|2021/06/13

山口真帆、初主演映画『ショコラの魔法』「人間味がない人形のように演じた」

撮影/西邑泰和

山口真帆が6月18日公開のファンタジーホラー映画『ショコラの魔法』で映画初主演を果たす。原作は、みづほ梨乃による同名の人気少女漫画。チョコで人の願いを叶える代わりに、その人の一番大切な物を奪うというショコラを、山口はどう演じたのか。現場で感じたことや作品の見どころ、そして現在の心境を語ってくれた。(前後編の前編)

【写真】25歳になり、ますます美しさをました山口真帆の撮り下ろしカット

――映画『ショコラの魔法』で主演というお話を聞いた時のお気持ちは?

山口 最初は驚きと不安がありました。みづほ梨乃先生が書くショコラがすごくかわいいので、私は果たしてそれを体現できるんだろうかと思ったんですが、それと同時に(連載されている少女漫画雑誌)『ちゃお』を小学生の時に読んでいたので、ショコラ役に選ばれたのは本当に光栄で、うれしかったです。

――原作を読んでいて、演じるショコラはどんな印象がありましたか?

山口 すごく強い子だなと思っていました。ショコラは両親を失って一人で生きてきて、ショコラティエになるまでの過程で辛いことがたくさんあって。ショコラが願いを叶えるために渡すチョコも「あ、そのチョコレートを渡すんだ」と大人になった今の私でさえ驚くところがあります。チョコを通して、人の未熟さや悪いところに対する気付きを、たくさん教えてくれる存在だなと思って、感心してしまいます。

――山口さんが、ショコラと似ている部分はありますか?

山口 チョコレートが好きなところですね(笑)。私は低血圧なので、それを解消するために、毎朝必ずチョコを食べているんです。魔法は使えませんけど、チョコレートは作れますよ(笑)。それと、ショコラは人に間違っているところを伝えますが、私も違うことは違うと友達にはちゃんと言うようにしているので、そういう部分は似ているかなと思います。

――そんなショコラを演じるにあたって、役作りされたことは?

山口 撮影前に森脇智延監督と読み合わせをして、監督と私のそれぞれのショコラのイメージを照らし合わせたんです。自分が思っているショコラよりは、ちょっとダークな感じになりましたね。ショコラは凛として堂々とした佇まいがあって。声も低くしてしゃべって、早口にならないように気を付けました。漫画の世界観を大切にしようと、監督から「人間味がない方がいい」と言われたので、暗く映るシーンでは肌を白く塗ったりして、人間味がない人形の様に演じました。
AUTHOR

小松 加奈


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