「それ以前の問題として、なにからなにまで『はじめてのこと』だらけだったので本当に大変でした。しかも、最初はすべて自分ひとりでやろう、と思っていたので、仕事用のメールアドレスを作って、そこに届いたお仕事の依頼に対しても、自分で対応していたんですね。いままで『お世話になっております』みたいなメールを送ったことがないので、どうやって書いたらいいのかわからないので、いろいろ調べたり、周りの大人の人に聞いたりしながらがんばっていました。
でも、結局、自分ひとりではダメでした。なんとなくわかってはいたけれど『あーっ、自分って本当にひとりではなんにもできないんだ……』っていう現実にいきなりぶつかってしまいました」
彼女が興そうとしていたのはハンドメイドでのアクセサリー作り。アイドル時代からコツコツ作ってきた。その作品をtwitterやインスタグラムで公開すると、たくさんの人たちから「欲しい!」というコメントが寄せられ、「いつか自分のブランドを作ってください」という声もたくさん届いていた。
「そういう声をいただいて、卒業したら自分のブランドを持ってみたい、ということはアイドル時代から考えていました。ただ、そのときはあくまでもハンドメイドへのこだわりがあったし、実際、その方向で動いていました」