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UPDATE|2021/05/27

デスマッチのカリスマ・葛西純が語る、血まみれ激痛でもリングに上がる理由「生きてる実感を得られる」

葛西純 撮影/西邑泰和

凶器アリ、反則ナシの特殊ルールで行われる、プロレスの究極の試合形式“デスマッチ”。リングの上では爆散された蛍光灯に囲まれ、背中にカミソリが突き刺さり、ガラスボードが飛び散る。そんなデスマッチのカリスマと呼ばれるプロレスラー、葛西純に密着したドキュメンタリー映画『狂猿』が5月28日より公開される。デスマッチと共に人生を歩む葛西純に、デスマッチへの思いと、今後の野望について話を聞いた。(前後編の後編)

【前編はこちら】デスマッチのカリスマ・葛西純の意外な私生活「リングでは血みどろ、家庭では普通のお父さん」

【写真】デスマッチのカリスマ・葛西純

――葛西選手はデスマッチの試合の中で、他の選手はあまりやらなかったコミカルな路線を生み出しました。その発想はどこから?

葛西 昔は血みどろになって戦う上で、決してお客さんに笑われてはいけなかったんですね。笑わせてもいけなかった。お笑いがご法度の時代に、自分なんかは身体も小さいし、普通にデスマッチをやっても上の選手たちを追い越すことができないんですよ。どうしたら追い越せるのか考えて、デスマッチでご法度な笑わせることをやってみようと。ギャンブルでしたね。

試合中に血まみれになってバナナ食べたり、そのバナナの皮で滑ってみたりとか。そういうムーブを作ってみたらどかんとウケたんです。まさすがに今はそんなことやらずに真面目にやってますが(笑)。

――当時のお客さんの反応ってどうでした?

葛西 それまでのデスマッチのイメージは、身体が動かなくなりレスリングできなくなったベテランレスラーがやるものと考えられていたんです。当時、若い自分のような人間が、エンターテイメント要素を取り入れたことによって、若いお客さんが増えたんですね。そういう意味ではデスマッチファンの新陳代謝を促したのかなと。やってやった感と嬉しさはありますね。

――凶器とかを自作されてますが、カミソリをたくさん並べた「カミソリボード」はどうして思いついたんですか?

葛西 毎朝、髭を剃っていて、髭が硬くて濃いんで、よく出血してたんですよ。その時に、ちょっと待てこれは使えると(笑)。試合のときにカミソリを使って、相手をそこに落としたらとんでもないことになるなとひらめいたんです。


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